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熱収縮チューブとは、加熱によりチューブ径が縮む特性を利用し、配線や端子などを絶縁・保護するためのチューブです。電線の接続部や端末処理に多く使用され、収縮前に対象物へ通しておき、ヒートガンやドライヤーで加熱することで密着します。
この「収縮する」という特性が大きなメリットである一方で、「後から通すことができない」という制約があります。「後入れできるタイプはないのか?」というご要望も少なくありません。
本記事では、なぜ「後入れできる熱収縮チューブ」が基本的に存在しないのかを、技術的・構造的な観点から解説します。
熱収縮チューブは、製造過程で「架橋→押し出し→冷却」によって、元のサイズよりも大きな直径に成形されています。使用時に再加熱することで元の形状(=小さい径)に戻る「形状記憶」のような性質を持ちます。
後入れさせるためにチューブに切れ目を入れると、収縮する過程で加熱時にスリットが開いてしまい、完全な密着・保護が困難となります。
熱収縮チューブは、構造的に「先に通しておく」ことが前提の製品です。配線設計の段階から熱収縮チューブを使う予定がある場合は、以下の点に注意が必要です。
先に熱収縮チューブを通しておくことが難しい場合は、収縮率の高いチューブを使用します。例えば当社のロクイチチューブは対角30mm超のコネクタの上からチューブを入れて、外径5mmのケーブルまで被覆することが可能です。
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