黄色緑(アース配色)の熱収縮チューブとは

黄色緑の熱収縮チューブとは? 種類・用途・比率・使用メリットと活用事例


そもそも黄色緑の熱収縮チューブとは?

黄色と緑のストライプ模様が特徴の熱収縮チューブは、アース線(接地線)識別用として広く使用されている絶縁保護材です。

電気・電子機器の安全性を確保するためには、「アース線の明確な識別」が重要であり、CEマーキングやIEC(国際電気標準会議)などの国際規格でも、アース線は「黄緑ストライプ」と定められています。

この色識別を後付けできる手段として、熱収縮チューブは非常に有効です。


黄色緑の配色比率と規格の関係

CEマーキング・IEC 60445での配色指定

  • アース線(PE: Protective Earth)は「green/yellow(緑/黄ストライプ)」で識別することが規定されています。

  • 比率について:

    • 黄または緑いずれか一方の割合が30%未満になってはならない

    • 推奨比率は おおよそ50:50前後 の均等配色。

製造方法と品質の違い

黄色と緑のストライプは、以下のような工程で形成されます:

  • 同時押出(2色同時成形):色ズレが少なく、高精度。コストはやや高い。

  • 印刷方式:ベースに片方の色を印刷。ズレやかすれが発生しやすいが低コスト。

  • ラミネート層:2層フィルムを重ねるが、層剥がれのリスクあり。

品質を重視する場合は、同時押出方式のチューブが理想的です。

当社のアース熱収縮チューブは同時押し出しによる製造です。


 実際の使用シーン

使用場面 活用例・目的
制御盤の改造・補修 既存配線に後付けでアース識別チューブを追加
海外向け装置のCE準拠対策 通常の電線を識別色化し、CE対応をスムーズに
建機・車両ハーネス 耐振動・耐候性と同時に視認性も確保
設備の安全表示強化 黄色緑のストライプで安全意識を高め、事故を未然に防ぐ

デンカエレクトロンのアース識別用熱収縮チューブ

当社が提供する「アース識別用熱収縮チューブ」は、品質・施工性・安全性のすべてに優れた製品です。

特長まとめ

  • IEC規格準拠の黄色緑ストライプ(高精度同時押出成形)

  • 耐熱・難燃・柔軟性に優れた素材設計

  • 細径から大口径まで幅広く展開

  • 小ロット・短納期にも対応可

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