紛争鉱物調査 CMRTについて

デンカエレクトロン株式会社 紛争鉱物調査対応書類

◆CMRTの発行については最新版にて対応いたしますので、お問い合わせください。

*以下、デクロランプラスの規制に関する解説記事になります。


紛争鉱物とは?

電子機器などに使われる金属材料の一部には、武装勢力の資金源となっている鉱物が含まれている可能性があります。これらは「紛争鉱物(Conflict Minerals)」と呼ばれ、企業はこれらの使用を調査・開示する責任を求められています。


結論:紛争鉱物調査は、サプライチェーンにおける社会的責任を果たすための重要な取り組みです。

米国証券取引委員会(SEC)が定める「ドッド・フランク法 第1502条」では、特に以下の4種類の鉱物について、使用の有無およびその調達ルートの開示が義務づけられています。


対象鉱物(3TGと呼ばれます)

鉱物名 主な用途 原産地域例
タンタル(Ta) コンデンサ、スマートフォン コンゴ民主共和国周辺国
錫(Sn) はんだ、めっき 東南アジア、アフリカ
タングステン(W) 振動モーター、工具 アフリカ、アジア
金(Au) 接点、コネクタ 世界各地(紛争地域含む)

調査の進め方と重要性

企業はサプライヤーに対し、「CMRT(Conflict Minerals Reporting Template)」を用いて、これらの鉱物の使用状況や精錬所情報の開示を依頼します。

当社でも、調達先からの情報をもとに調査を行い、必要に応じてお客様へ情報提供を行っております。


企業の信頼性とCSR(企業の社会的責任)に直結

紛争鉱物を使用していない、または適切なルートで調達されていることを示すことは、
以下のような信頼性向上に寄与します:

  • 海外顧客との取引継続

  • 企業イメージの向上

  • ESG(環境・社会・ガバナンス)対応への貢献


まとめ

  • 紛争鉱物とは、武装勢力の資金源となる可能性のある鉱物

  • タンタル・錫・タングステン・金(3TG)が対象

  • CMRTによる調査と情報開示が求められる

  • CSR、企業価値向上に直結する取り組み

当社では、製品の安心・安全・透明性を高めるため、紛争鉱物調査にも積極的に取り組んでいます。
調査対応のご要望やご不明点がございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

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