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「ホックチューブ」とはスナップボタン(ホック)で留める構造のシート型配線保護チューブです。チューブを開いて配線に巻き付け、ボタンを留めるだけで取り付けが完了するため、後付け・追加配線の保護に幅広く使われています。
本記事では、デンカエレクトロンのホックチューブの特長・採用用途・他の保護チューブとの違い・選び方をまとめてご紹介します。
📌 この記事でわかること
・ホックチューブとスパイラルチューブ・熱収縮チューブの違い
・クロス糸入りPVCシートを採用する理由(強度試験済み)
・船舶・建設車両・半導体製造装置での採用実績
・ホックチューブの選び方・購入方法
ホックチューブ(ホックボタンチューブ)は、PVCシートにスナップボタンを等間隔に取り付けた配線保護チューブです。チューブを縦に開いて配線ハーネスに沿わせ、スナップボタンを留めることで配線を保護します。
スパイラルチューブと同様に後付けが可能ですが、ホックチューブはボタンでしっかり「閉じる」構造のため、保護面積が広く振動でズレにくいという特徴があります。また、シート素材を使用しているため保護強度が高く、産業用途に適しています。
素材にクロス糸(格子状の補強繊維)を織り込んだ難燃性PVCシートを採用しています。クロス糸が入ることで素材の引き裂き強度・引張強度が大幅に向上します。
社内強度試験(MRX原反試験・2020年実施)にて引き裂き強度・引張強度を測定済み。電気・電子機器内部の配線保護に必要な難燃性も備えています。
スナップボタンは直径10mmで、作業手袋を着用した状態でもはめやすいサイズです。ボタンのピッチは約50mm間隔で均等に配置されており、チューブ全体を均一に閉じることができます。
ピッチが広すぎると中央が開いて保護不十分になりますが、50mm間隔は作業性と保護性を両立した設計です。
チューブの表裏どちらを外側にしても使用できるリバーシブル構造です。設置スペースの制約がある場合や、外観要件のある設備でも柔軟に対応できます。
既設の配線を動かさずにそのまま保護を追加できます。ボタンを外すだけで取り外しも可能なため、定期メンテナンスや配線変更の多い設備に適しています。熱収縮チューブのように加熱工具が不要で、電線の端末からの通し作業も不要です。
配線保護チューブにはさまざまな種類があります。ホックチューブ・スパイラルチューブ・熱収縮チューブの違いを整理します。
| 比較項目 | ホックチューブ | スパイラルチューブ | 熱収縮チューブ |
|---|---|---|---|
| 後付け対応 | ◎ 可能 | ◎ 可能 | △ 端末から挿入が必要 |
| 取り外し・再利用 | ◎ 可能 | ◎ 可能 | ✕ 不可(収縮後) |
| 保護の密閉性 | ◎ ボタンで全面を覆う | △ らせん状の隙間あり | ◎ 密着収縮 |
| 難燃性 | ◎ 難燃シート使用 | △ グレードによる | △ グレードによる |
| 素材強度 | ◎ クロス糸入り・強度試験済み | ○ 標準的 | ○ 素材による |
| 分岐線への対応 | ◎ 適所で開閉可 | ◎ 対応可 | ✕ 不向き |
| 加熱工具の必要性 | ◎ 不要 | ◎ 不要 | ✕ 必要 |
ホックチューブはスパイラルチューブと比べて保護の密閉性が高く、熱収縮チューブと比べて後付け・取り外しが自由という位置づけです。産業現場でのメンテナンス性と保護性能を両立したい場合に選ばれます。
デンカエレクトロンのホックチューブは以下の産業用途に採用実績があります。
いずれも配線保護部材に高い難燃性・耐久性・メンテナンス性が求められる用途です。後付け可能かつ強度試験済みの素材を採用している点が、産業用途での採用につながっています。
ホックチューブを選ぶ際は以下のポイントを確認してください。
詳細な価格は製品ページでご確認いただくか、お見積もりをお気軽にご依頼ください。
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